今後の景気見通しと投資スタイルの変更について

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以前、ブログにて投資スタイルの変遷について紹介をしました。そこでは現在は「toBグロース株への分散長期投資」を行っていると書きましたが、7月28日に大きく方針転換をしました。何をどう変えたのか、なぜ変えたのか、今後の見通しなどについて解説いたします。

経緯

投資先の絞り込みのタイミングと銘柄

まず最近の取引について紹介します。
下記の通り7月28日に一部銘柄をのぞいて日本株は殆ど利確しております。

この時点で持ち続けている銘柄は「エムスリー」「ラクス」「freee」「ニトリ」「日本M&Aセンター(損失あり)」のみです。

一方で米国株も同様に7月30日に利確をしました。

AmazonとMicrosoftのみしか保有していません。

一連の動きによるポートフォリオの変化は下記の通り(左が7/25、右が7/30)。
なお、7/31に日本M&Aセンターとラクスを利確しましたので、現在は5社に投資している状態です。

ポートフォリオ

その後の展開

日経チャート

結果論ですが28日をピークに日系平均は急落。これはただの運ですが、本当にタイミングめちゃくちゃ良かったです。ギリギリセーフですね。

そして持ち続けていた「エムスリー」「日本M&Aセンター」「Amazon」の3社は決算が非常に良く大きな利益を出すことに成功しました。一連の動きによってうまく危機回避しながら猛烈に資本効率良く利益を出すことに成功しました。

なぜこの動きをできたのか、そして今後についてどのような見通しをしているのか。これらについて解説します。

なぜ方針展開したのか

いくつかの観点がありますが1番大きいのは景気悪化の雰囲気を感じたためです。これは感覚的なものも大きいですがいくつか事実もありますので紹介させて頂きます。

街の様子

異変に気付いたのはもみあげさんの7月12日のTweetでした。

この頃株価は安定しておりコロナ前の経済が戻ってくるかも。なんて甘い希望を抱いていました。しかしこの写真を見てハッとしました。シャレにならないくらい悪い経済指標がでてくるんじゃないかと。

そして日本でも実態はどうなんだろうと気になり、7月中旬あたりから東京を中心に、繁華街や観光地、人気スポットなど、平常時は人が多く集まる場所に足を運んでみました(車での移動など感染症対策は徹底)

例えば新宿や渋谷なんかは本当に人が少なかったです。人が少ないどころかホテルの明かりもついていなければ、タクシーも走っていない。とにかく街に人の気配が少なかったのです。

このように地道に一時情報に触れていく過程で繁華街での消費が壊滅的だと確信しました。そして地方ではもっと深刻だということも知りました。「外食産業」「ホテル業」「鉄道・バス・航空」このあたりは軒並み厳しい状況だろうと予測がつきます。

そしてその波及効果も凄まじいです。
例えば外食産業は確か20兆円くらいの市場規模があります。そこで働く人は400〜500万人ほどいらっしゃいます。この業界が厳しくなる影響はとてつもなく大きいです。失業者の増加、不動産業はテナント収入が減少、食品卸業者の収入減少、飲料メーカーの売上減少・・・書き出すと止まりません。

ホテルでも鉄道でも同じことが起こっています。これが回り回って負のサイクルを生み、そして経済は音を立てて崩れるわけです。この時、7月末の決算で見極めようと考えていました。

決算発表

27日決算

これは7/27に決算発表があった企業の前年同期比をまとめたものです。

絶不調!

買いたいと思えるのはGenkyくらいですね。てか赤転している企業多すぎます。業種はやや偏りがありますがメーカーが多いでしょうか。メーカーはIT企業より従業員数が多い傾向にあります。また、産業としての裾野も広く影響範囲は大きいです。ご覧の通り、メーカーが軒並みアウト。派遣切りや賞与カットなど今後の動きに注目です。

28日以降決算を控えている企業も軒並みアウトだろうと考えました。そしてここまで痛めつけられては次の四半期でのV字回復も難しいと判断しました。

ちなみに翌日28日の決算発表企業の一部は以下の通り。

28日決算

中には東京エレクトロンのように好調な企業もありました。しかし、キヤノン減収・減配、日産自動車の赤字転落、四国電力の売上減少・大幅減益、吉野家HDの赤字転落、大同特殊鋼の大幅減収・赤字転落など悪いニュースが多く届きました。

投資方針

上記の通り不景気が来そう、不景気が来なくても景気が戻るのは相当先になるだろうと考えました。大きな流れが変わったので投資方針も変える必要があります。

今までは景気が良かったので、それなりに良さげな企業20社程度に適当に投資しておけばそれなりに利益を出すことができました。しかしコロナの影響で「超絶好調銘柄」と「その他」に二分されてしまいました

そして「その他」の銘柄を買った時のダメージは強烈です。吉野家HDは象徴的で過去1年で積み上げてきた利益がたった3ヶ月で吹き飛んで赤字転落です。ここは慎重に考える必要があります。

大前提

こういう時、私の考え方はこちらです。

“儲けることよりも損失を出さないことが最優先。
儲からないか、儲けるか、もっと儲けるかのいずれかを選択する”


ノーポジでいたせいで利益が出せなくてもいいです。何も失わないので。
しかし無用な損失を出すと資産を失いますすなわち退場です。

個人投資家の武器は休むことです。機関投資家は顧客から預かった資産を運用して常に利益を出す必要があります。市況が悪くても取引しなければいけません。我々個人投資家はそんな無理をする必要はありません。儲かる時にだけ運用すればいいのです。

だから「儲からない」と思えば休む、「儲かる」と思えば運用する、「凄く儲かる」と思えばリスクを最大限にとる。これは凄く大事だと思います。

運用方針

その前提にたって運用方針を考えました。先ほどコロナ時代においては「超絶好調銘柄」と「その他」に分かれると言いました。実はこの「超絶好調銘柄」というのはそう多くないと思います。上場企業の中の1〜3%程度じゃないでしょうか。そして「その他」が97〜99%で、それを掴むとダメージが大きい可能性もあります。

そうすると今までのように「それなりに良い銘柄に適当に投資する」運用ではいけません。「凄く儲かる」と思える銘柄に投資する必要があります。「儲かる」程度しか思えない銘柄はダメです。今の非常時には適さないです。

大袈裟ではなくそれくらい吟味しないと勝率が本当に悪くなると思います。

従って投資スタイルも必然的に「分散投資」ではなく「集中投資」になります。「toB」に拘る必要もありません。つまり今後の投資スタイルは「グロース株への集中投資」に変更します。

現時点の感覚

損益結果だけで考えると、上記意思決定は正解だったかなーと思っています。

日本株

・7/28
エムスリー、ラクス、freee、ニトリ、日本M&Aセンターの5名柄以外は全て利確しました。利確した企業はその後、連れ安になっている企業も多いです。

・7/29
ラクスを全株利確しました。
新規顧客の開拓が大変そうで売り上げ成長に苦戦しそうに思いました。

エムスリーは決算最高でした。見極め上手くいきました。

・7/31
日本M&Aセンターは決算跨ぎ正解でした。見極めうまくいきました。
しかし、中小M&Aは成立しにくくなるんじゃないかと思い利確しました。


現在残っているのはエムスリー、freee、ニトリの3社です。
この3社への追加投資を行うか、別企業を探すかを検討中です。

米国株

・7/28
TwitterやCrowdstrike、金などを利確。

・7/30
AmazonとMicrosoftの2社を除く全ての銘柄を利確しました。
Microsoftは少し迷って半分利確しました。

大統領選が非常に怪しいことと、感染者数・経済指標の改善が見られないことが主な理由です。

Amazonは超絶決算を出しましたので残して良かったです。見極めがうまくいきました。他にも投資できる良い銘柄を探している状態ですが、大統領選挙が終わってからでもいいかなーと思っています。「絶対儲かる」と思えるレベルのものがあれば買います。


最近は本当に幸運が続いています。この状況において危機を全て回避して、利益をガッツリとれています。しかし、こんな幸運はそう長くは続かないです。そのため7/27~7/31に決算発表された内容を精査します。

精査する過程で思いついたことや、何らかの気付きがあれば改めてTwitterかブログで紹介させていただきます。引き続きよろしくお願いします。

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