【優良銘柄分析】MonotaRO(モノタロウ)のビジネスモデルを決算資料から探る

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こんにちは、Kosukeです。
すっかり忘れていた本連載、過去2回試した後、2ヶ月半ほど忘れておりました笑
個人的に超優良だと思った企業を紹介する企画ですが、株の購入をオススメしている訳ではございません。投資は自己責任でお願いします〜!

過去の掲載は下記2社です。良ければこちらの記事もご覧ください。
第1回:エムスリー
第2回:Amazon

本日は今や時価総額1兆円超えを果たした関西の雄、MonotaRO(モノタロウ)について決算書から事業の強さを読み解きます。

MonotaROとは

まずMonotaRO(モノタロウ)がどんな会社なのか紹介します。

■概要
創業  :2000年10月
従業員数:連結560名(2020年3月時点)
時価総額:1.1兆円(2020年9月11日終値で算出)
売上  :1314.6億円
営業利益:158.4億円
事業内容:工業用間接資材のEC/通信販売


本社は兵庫県尼崎市です。本社がどこにあるかは本質ではありませんが、関西出身の私としてはどうしても応援したくなります。ただ、事業は贔屓なしに本当に凄いの一言。

業績はぐいぐい伸びており、それに伴って株価も右肩上がりを続けています。
9月11日終値での時価総額ランキングでは115位です。103位のLINEや110位の丸紅に肉薄しており、その勢いが窺い知れるかと思います。

そんなMonotaROの事業を簡単に紹介します。

事業内容

工場やメーカー向けにモノタロウという工具や備品のECサイトを運営しています。特徴は「商品が非常にニッチであること」と「一個からでも注文可能」ということです。BtoBでここまでニッチな商品を含めた品揃えがあって、一個という小ロットから購入できるサイトは稀有です。また、まだ事業規模は小さいですが一部商品は自社開発にも乗り出しています。

また、直近はコロナウイルスの影響で一般個人の登録も増えているそうです。私もTL上でMonotaROでDIYのための工具や資材を注文している方を何名か見かけました。思いの外、包装がしっかりしている、注文から到着までが早いということで高評価されていたと記憶しています。

業績

はい、綺麗すぎる二次曲線。
直近のQ2決算においても売上成長率19.7%、営業利益成長率22.7%と、その成長は衰えるばかりか益々加速しています。2019年の決算を終えて【18期連続増収、10期連続増益】というえげつない実績を継続中です。

そして 下記がQ2のPLです。

コロナの影響なんて一切感じさせない好決算。19期連続増収、11期連続増益もほぼ確実かと思われます。

ビジネスモデル

粗利益率が30%前後を推移しています。
一般的なECサイトのテイクレートはだいたい10%くらいです。メルカリや楽天市場なども数%〜10%程度です。それでは到底粗利益率30%は実現できません。ではなぜモノタロウは30%前後を推移しているのか。その理由はビジネスモデルの違いにあります。

モノタロウはメルカリや楽天のようなモール型ではなく、Amazonのような倉庫型のECサイトだと推察できます。商品を倉庫で預かり、注文があった際に発送までしているのです。そのため30%近いテイクレートをとれます。

その証拠に近年、物流施設への投資を加速させています。

この倉庫型ECとモール型ECの違いについては、Amazonの分析記事で詳細について書いていますので参照してください。簡単に言うと、倉庫型は花開くのに時間がかかる一方でボクシングのボディブローのようにジワジワと効いてきます。気付いた時にはモール型は太刀打ちできないほどの事業上の強みになります。

モノタロウは恐らくこの倉庫型ECのビジネスモデルを採用することで高い粗利益率を実現しています。

そしてもう一つ特徴的なことが取扱商品数です。

ご覧の通り右肩上がりで種類が増えており、現在は約1,800万種類(!?)の品揃えです。これを上述した通り一個から購入できるので、ユーザーからすると「モノタロウに行けば何でも揃っていて」「購入すれば(倉庫型ECのため)すぐに届く」という凄く便利な状態になります。

モノタロウ社もこれを経営戦略に掲げています。(下記スライド最下部)

幅広い商材と検索性で差別化して、マーケティングで顧客を囲い込む。そして記載の「規模の経済を実現する」というのはまさに倉庫型ECの強み。モール型ECは余程革命的なことを実現しない限りまず勝てないでしょうね。

海外事業

韓国、インドネシア、中国に進出していますが、まだまだ売上は立っていないです。特に巨大なマーケットがある中国では新規顧客獲得に苦戦しているとのこと。いつかブレイクスルーすれば、更に青天井で売上が伸びるチャンスです。この海外事業を成功の波に乗せることができれば株価も突き抜けそうですね。(まだ先の話になりそうですが)

顧客の依存度

こちらの記事でも「サービスの粘着性」という表現で書いていますが、私は一貫して顧客の依存度が事業成長にとって重要であると述べています。ではMonotaROの顧客の依存度はどうでしょうか。

少し変わった図ですが縦軸は購入金額の成長率です。
例えば2008年に獲得した顧客は、2019年には2008年に使った金額と比較して約2.4倍の額を使っているということが分かります。また、いずれの年に獲得した顧客も利用期間が長くなればなるほど購入金額が伸びていくということですね。

つまり、めっちゃ依存しています

工具類の市場自体が10年で2倍以上に伸びている訳ではないので、モノタロウがシェアを獲得し続けていると読み取ることができます。圧倒的に便利そうですし頷けますよね。


以上です。
いかがでしたか。今回はこちらの決算説明資料を見ながら記事を作成しました。他にも何か強さに気付かれた方は是非教えていただけますと幸いです。

もし参考になれば、いつも通り有料note(¥150)を作成しましたので投げ銭的にご購入いただけますと幸いです。

https://note.com/kosu2020/n/n439d21a2dbac

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